医療保険の特約とは

医療保険の特約は、通常の保障である主契約に加えて、オプションとして、入院やケガ以外の保障をする契約のことです。主契約に加えて付加できるため、特約のみの契約はできず、また途中で解約することができ、商品によっては付加することも可能です。必要に応じて保障を選択することができます。特約については一般的なもので以下のようなものが挙げられます。

通院特約

医療保険では、通常の主契約において通院は保障の対象外です。しかし、最近は病気になった時の入院日数は減少し、逆に通院治療が増えてきています。そして、通院治療でも給付が必要なら通院特約を選ぶ必要があります。通院特約は、通院一回当たりで保障が支給されるものですが、支給のために医師の診断書を必要とするなどの条件があるものもあります。

退院特約

退院特約とは、ケガや病気をして入院をした後に退院の際に、退院給付金が支払われるものです。ほとんどの退院特約は、一定期間以上の入院を条件としています。

三大疾病特約

三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中など※)を患った際に、給付金を受け取ることができます。最近では、対象範囲が拡がり、五大疾病、七大疾病、八大疾病などと範囲が広がる商品もあります。

※三大疾病は保険会社によって定めている範囲が異なります。

抗がん剤治療特約

入院または通院による抗がん剤治療を受けたときに、給付金を受け取ることができる特約です。
給付金額の通算限度がないため、転移や再発などで何年にも渡って治療が続いた場合にも、給付金を受け取ることができる点が大きな特徴です。

がん入院特約

がんで入院をしたときに給付金を受け取れるものです。他にも所定の手術をした時や、診断を受けた時に給付金が出るものもあります。しかし、がんの種類によっては給付金が受け取れないものもあるので、保障内容の確認が必要です。

先進医療特約

厚生労働大臣が定める先進医療に該当する治療を受けた時に、その治療の内容に応じて給付金を受け取れるものです。先進医療については「先進医療特約とは」を参照ください。

保険料払込免除特約

三大疾病の所定の状態や高度障害になってしまった場合、それ以後の保険料の支払いが免除されます。免除になる条項は、三大疾病特約と同様に「所定の状態」として保険商品や保険会社によって異なりますので、支払われる条件の確認をしておくことが重要です。

女性疾病入院特約

子宮がんや乳がんなどの女性特有の病気や、甲状腺の障害などの女性に発生しやすい病気で 入院したときに、入院給付金が受け取れるものです。これらの病気で所定の手術をしたときに、手術給付金が受け取れるものもあります。

健康祝金特約

医療保険の加入後に、五年に一度など、一定期間入院やケガなどにより給付金を利用しなかった場合に、祝金として保険料の還元がなされるものです。